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09-10年モデル スキー試乗会③(残雪を求めて?)

行ってまいりました。
野沢温泉の「やまびこゲレンデ」のスキー試乗会。
僕にとっては09-10年モデル スキー試乗会③です。(これはシニアの
スキー選び 3
でしょうか(笑))
4月11日・12日の土日に一泊で行ってきました。
nozawa4.JPG
※長坂のゴンドラリフトからの景色です
nozawa3.JPG
※上の方は雪は有りますが黄砂で汚れていました
nozawa2.JPG
※ゴンドラから終点を望む(実は下りの時に撮影です…朝の登りは混雑しています
から、他のお客さんに迷惑なので写真は遠慮しました)

野沢温泉スキー場は、学生時代が最後で、その後、行っていませんでした。
本当に久しぶりでした。

民宿のおじさんによると、今年は雪が消えるのが三週間以上早いそうで、民宿街や
日影ゲレンデ、長坂ゲレンデなどは、もう、まったく雪が無く、段々の畑を耕してい
ました。

ゲレンデって夏は畑なんですね。

通年ですと、民宿街には4月10日くらいには、まだ1mくらいの残雪があるそうです。

で、この畑仕事は5月の連休明けくらいからが普通だそうですから、今年は相当早
いのですね…。

暖冬は深刻な問題だし、雪が少ないのは本当に寂しいです。

今回は、好評なNEWモデルで、まだ履いたことの無いものを確認するのと、予約
しているフィッシャーのモデルの最終確認をしたかったのです。

特にフィッシャーでは同じプログレッサー(PROGRESSOR)の7か、8か、9か、
迷うところでした。

さてさて、11日の早朝に家を出て、ETCの割引のおかげで安く行けました。
午前10時すこし前くらいに到着し、民宿で着替えて、早速、長坂のゴンドラリフト
で山頂に登りますと、果たして雪はありました。

雪質は良いとは言えませんが、まあ、春の雪です。
nozawa1.JPG
※休憩の時にレストハウスから見た風景。コチラは間違えて行った「上ノ平」です。
本当にだらだらの緩斜面で板が滑らなくてまいりました。

11時頃から試乗会で板を履き始めました。
僕の場合は、リフト2~3本でそれなりに答えを出すようにしています。(技術的に
は僕なんかもっと滑っても感想はたいして変わりませんし…)

もっとも、この試乗会では参加者が多いので、メーカーの方から30分以内とか、
リフト2本で戻って下さいと言われますので、皆さんそんなものでしょうが…??。

さて、まず始めは
①HEADの ICON TT60(名前が少々不安です) 長さは170cmのオ
ールラウンドです。
HEAD ALLROUND.JPG

ヘッドの試乗会場は混んでいて、板が出払っており、結局履きたかった「マグナム」
とか「スピード」とかのスポーツ系のモデルは履けませんでした。 ICIの試乗会でも
そうでしたが、板が少なくて履くことができないのです。 HEADはまずこれが問題
です。

で、HEADで唯一履けたこの板ですが、幅もゆったりと広くて、乗り味、操作感は
どっしり、しっとりとしていて、好感持ちましたが、シニアの板かな?と言う感じでし
た。(‥自分もシニアですが)

加重点は、やはり普通に「ど真ん中」で、「前」を踏んだ時の安定感はやや劣り
ました。

土踏まずから踵を踏むとスイートスポットです。僕には加重点と反応のゆったり感、
幅の広さが「いまひとつ」でしたが、ゆったりクルージングとかに使うのには良いか
も知れません。
特性的には、いかにもメタル系らしい感じの板で、グラスのような敏感さではありま
せんでした。
この板、履いていてドキッと怖くなるような不安定さとかは無い「良い板」でした。

②BLIZZARD RACE RCS IQ 167cm
bli rcs.JPG

ブリザードのレース用のセカンドとかサードとかのモデルで、マグネシウムも入っ
ていない扱いやすい板(カーボン入り)ということでした。
結構、良い板で操作感は軽快感があり、かつそこそこの安定感もあるので
すが、特性的にはチョットしっかり目のMACH3(NORDICA)と言う感じでした。
(●NORDICAとBLIZZARDは同じ工場みたいですね…というか、NORDICAは
ブリザードに作ってもらっているとかのウワサを聴きました…)

やはり加重点は踵寄りで、前を踏むと少々不安定になります。切れるのも
真上~やや後ろ目の加重です。小回りも大回りも悪くは無いけど印象的でもなか
ったです。昔の滑りへの適合性はそこそこ!でした。 

③BLIZZARD G-FORCE Supersonic IQ 167cm
bli super.JPG
相当に評判の良い板だそうで、試乗会でも常に出払っているので、ジックリ
並んで待ってから履きました。
ウワサは確かにそうで、良い板でした。(僕には大回りでのシッカリ感が高いけど
‥ノルディカMACH3的な感じでしたが…)先日履いたSUPERの付かない、ただ
のソニック(白)と比べても相当こちらの方がシッカリしていると思いました。
このSUPERにはアルミのシートが入っているそうで、その分の「シッカリ」
なんだと思います。
(ブリザードの黒と白は、ちょうどNORDICAの「MACH3パワー」と普通の「MAC
H3」の関係かもしれませんですね…)
この板は大回りが良くて、飛ばしても怖くないし、良い板でした。
加重点はカービングの板の特性で、ど真ん中に乗る板で、前後のアローアンス
はMACH3よりは広いですが、それでも「やや狭め」
だと思いました。…大回り
主体の飛ばし屋の大人に向く?と思いました。僕は、MACH3があるから「この差」
を買うかどうかは微妙なところですが、安定感がより高く、恐怖感の無い良い板
です。

特に中回り・大回りで、間違いの無い良い板だと思いました。
良品です。

④VOLKL CROSSTIGER PLATINUM S 175cm
volkl.JPG

この板は同じVOLKLでも、以前僕が持っていた「じゃじゃ馬??」SUPER SP
ORTS 5☆と比べたら、相当に履きやすい普通のオールラウンドでした。
加重点も「ど真ん中やや後ろ目」だし、普通にカービングの板でした。
特筆すべき感動はありませんでしたが、履きやすい、怖くない良い板でした。
系統としては、やはり僕のNORDICAのMACH3の似たような類の板で、カービン
グの普通の感じでしょうか。
グラス系の板だと思いました。(メタル風の、どっしりとしてハリのある特性は感じま
せんでした)

⑤Hart C7.2MT SSF 170cm
Hart.JPG
ハートは試乗会では持ってきてくれた板も多いし、待たないで乗れるし、本当に良い
対応で、ありがたかったメーカーさんでした。
でこの板、オールラウンドの板ですが、僕の感じでは本当に「正しいメタルの板」
という感じがしました。
操作感はガッチリとしてシッカリ感が高く、板の重量もやや重めに感じられ、ハリも
強く感じられました。
スピードに強い板と感じられ、小回りも悪くは無いと思いますが、やや大回りを要求
してくるイメージがありました。
加重点はカービングの典型で、真上ど真ん中系で、切る時はやや後ろ目の意識
が良い
と思います。
昔の滑りへの適合はそこそこでした。僕にはやや手ごわいメタル系に感じま
した。

⑥SALOMON 24 SERIES 172cm
salomon.JPG
この板はサロモンのオールラウンドです。24というのが、オールラウンドだそうです。
で、僕としては、この板は普通のグラス系のカービングの板という印象でしたが、
特別のおおっ!と言う感慨は残りませんでした。
加重点が特別広いとか、前を踏んでも大丈夫とか言うことは無く、そう言う僕の独特
の期待への性能と言う点では、ごくごく普通の板の感じでした。

加重点はど真ん中だし、やや後ろ目を踏むように要求してくるし…と言う板
でした。 
もちろん悪い板ではないのですが、おじさんの要求する古い技術との適合性では、
特記事項はありませんでした。

⑦KEI-SKI Allround HIGH Performance R15 170cm
KEI.JPG

KEIスキーです。ビックリしました…この板。良いのです。
操作感がしっとりと大人の感じで、シッカリ・どっしりなのに、一方で何でもこなせる
軽快感も持ち合わせている…抜群の操作性の良さもあるのです。
トップ部分がシッカリしているように思われ、前半を踏める板ですし、
かなり気に入りました。
この板は前傾を許してくれます。加重点が広いのです。
でも、一方でやはり素性はカービングの板だから、真ん中加重がスイートスポット
だし…という基本は基本でありますので、言ってみればどこを踏んでも良い
懐の深い…面白い良い板なのです。(Rは13と15と18がありましたので、
小回り派の方は13mでしょうかね?)

玉にキズは?お値段でしょうか?受注生産で値崩れしないみたいですし。チョット
手が出にくいです。前回の試乗会を含めて2番目くらいに欲しいと思いました。

この板、期せずしてelanのGSウエーブフレックスのフュージョンRSをやや重厚に
したような感じで、性質も似ていると思いました。
やはり欲しい板ですね。このKEIの板も多少メタルが入っているのでしょうかね??
…そんなシッカリ感がありました。

⑧FISCHER Worldcup RC PRO FLOWFLEX 170cm
fis gs.JPG
フィッシャーのGSのセカンドモデル?を履いてみました。(穴は透明のプラで閉じ
られていて、風穴は空いていない板です。)
これは僕の好きなフィッシャーのプログレッサーをシッカリさせた感じの板ですが、
競技のセカンド?らしくハリがある板でした。
加重点についてはシッカリしているから前目も踏めますが、前に乗リ過ぎると板が
不安定にスキッドして、急減速します。…やはり「真上ど真ん中」で走らせる競
技系の板
であります。僕はこの板にメタル系の特性を感じました。

シッカリ感が強いのですが、操作感はスポイルされていないので、そこそこに軽快
さは有りましたし、良い板です。
同社のPROGRESSORよりは、飛ばし屋に「より向く」と思います。
僕の場合は求める具体的な性能(古い技術でいけるか??!!)がありますから、
欲しい!?ところまでには至りませんでした。

⑨FISCHER PROGRESSOR 7  と 8 165cm
fis 7.JPG
※写真は7だけですが、8も履きました。(今回の目的でもあります)

で、結論は、やはり8も相当良いのですが、8は板に「ハリと強さ」がある分、普通の
カービングスキーの特性である「やや後ろの加重点」などの素性が顔を出し
てきておりますので、僕には「7」がやっぱり最高でした。

7は板の柔らかさが絶妙で、前傾時、前に加重したときの引っかかりや減速も
少なく、板が綺麗にたわんでくれる感じがあり、これがブレや減速、引っかかりの
問題を防いでくれると思われ、古い技術の受容性・適合性が抜群
でした。
やっぱり僕にとっては、「なんでもありの最高の操作性」でした。

この春のスキー試乗ではこのFISCHERのPROGRESSOR 7 がダントツの
一番だと(今回も)確認いたしました。(あくまで僕の固有の評価ですが…)

で、今回の試乗会での確認もしまして、予約に後悔は無いです。 
間違っておりませんでした。

プログレッサーの8と9も本当に良い板なのですが、僕には少々オーバー・
パフォーマンス
(過剰性能)なんでしょうねー(笑)。

カービングが下手な昔のスキーヤーですから

以上で、この春のおじさんスキーヤーの試乗会レポートも終了
となります。
この後はカービングターンへの道…が続いていくと思います。
よろしくお願いします。

04-13-09 21:07