新着記事
カテゴリー
過去の記事
記事検索
最新トラックバック
リンク
カバンの中身へ

« 前の記事 | メイン | 次の記事 »

音楽に自宅で感動する装置

先日のスピーカー遊びのお話でご登場いただいた、音楽ディレクターF氏のブログにも手作りのバックロードホーン・スピーカーの件は取り上げていただきました・・・本当に感動です。

氏からは、良い音で聞くと、すばらしい別の感動があること・・・それを多くの人に伝えて行きたい・・・音楽カフェの構想(夢)がある。と言う趣旨の話がありましたが、小生もまったく同感で、氏の構想のお手伝いしたいと思っています。

できれば『ラジカセ世代』の方たちに大きなスピーカーの音を体験していただければ・・・などと・・・・。

しかし、この手の話は本当に難しくて、音を聞いてナンボ・・・ですから、こうして良い音がどうしたこうしたと文章で書きましても、まったく遠吠えでありまして・・・全然伝わらないと思います・・・。

しかし、しかしです。
ドンキホーテ、おせっかい伝道師・・・の謗りを覚悟して申しますと、『もったいない・・』から良い音で聞きましょうよ!!・・・と言う感覚なのです。

何がもったいないか・・・・と申しますと・・・。

①音楽が勿体無いのです。 
  アーティストの表現を欠落無く、しっかり聞くと、もっと感動します。
  良い装置を使って、それまで聞こえなかった低音・高音・空間の音などが聞こえると、大
  好きなアーティストが表現したかったことが、より多く理解・享受できますし、彼らの意思
  をたくさん受け取ることが出来ます。
  したがってアーティストが近くに来ます・・・とも言えます。
  アーティストへのリスペクトと言いますか・・・聞き尽くすのが礼儀のような気もします。

②時間が勿体無いのです・・。  
  良い音楽を身近に置いた密度の高い時間は、充実しています。それが再生装置・スピー
  カーを通じた音でも、それなりに生演奏みたいに感動できるとしたら・・・と言うことなので
  す。実際、良い装置で音楽を聞きますと、本当に『心』に来ます。

第③の勿体無い・・・はオーディオのコストが意外にローコストなこと・・でしょうか。
  実はそこそこのお金で感動の音楽が手に入ります・・・。なので、
  やらないのが勿体無い・・・という理屈です。
  さらに、アナログ(レコード)を最新のスピーカーで聞きますと、その音の良さにタマゲ・・
  驚きます。ソフトも中古が安価です・・・。

小生がF氏からお褒め頂き、嬉しかった事のひとつが「安いコストで良い音を実現している」ということ・・・でもありました。

小生の装置は、一番お値段が高いTEACのCDプレーヤー(VRDS-50)を含めてローエンドから中級までの機器ばかりです・・・。
つまり・・・すべてが高級マニア用ではない普通のものばかりなのです。

プリアンプは新古品4万弱。パワーアンプは真空管で、個人製作をお願いしたもの(殆ど部品代のお値段14万)。MDもケンウッドの新古品4万弱。SACDもマランツの5万弱。カセットデッキはパイオニア製でやはり4万弱。FMチューナーはデノンの中古をオークションで4千円。レコードプレーヤーも中古をオークションで4万。CD-Rは新古品3万弱。レコードの針・カートリッジはオークションのジャンク品中心で、一番のエース(ビクターの物)もジャンクから発見し、これが1個なんと500円!!・・・。
スピーカーは手作りで、ユニット代にベニヤ代と塗料代と手間と情熱・・・。

これらを一度に買ったら結構大変ですが、実際は10年以上の間に、だんだん揃えていますので・・・何とかなりました。
CDの17万とかアンプの14万は結構大変でしたが、この手の趣味の方からしたら序の口以下でしょうか・・・。

アンプに関しては、プロ用のパワーアンプを探しますと、ベーリンガーと言うブランドなどで
3万円くらいで良いのがありますし・・・。

機器の問題は、頑張ると、数年で何とかなります・・・です。

ただ一方で、大問題があります。
音楽を聞く環境が、逆風だらけなのです・・・。

住宅事情からして・・・大きな音が出せる環境がありません・・・。
簡単な音楽用の防音室のカプセルなどが安価になると良いのですが・・・。
(6畳間用で20~30万円くらいであったらぜひ欲しいです・・・。これは小生も夢ですが・・・。)

また儲からないオーディオから一流メーカーさんがドンドン撤退していますし・・・。
老舗が海外資本になっていたり・・・。
選べる製品がだんだん手薄になっています・・・。

厳しいことです・・・。

しかし、それでも何とか、こう言う問題を超えられたら、音楽の輝きが変わります。
実に楽しいのです。

自宅のオーディオでも出来れば音量はコンサートで体験するのような、大音量が良いのですが、音楽のボリュームを少々控えめにしても、高音質は十分理解できます・・・。
チョッとスケール感が出ませんが・・・。

この世界いかがでしょうか?
やってみた結果、小生にとりまして何が宜しかったかと申しますと、これは音楽が日常の中にあることでした・・・。

スイッチを入れると、ビートルズもチェコフィルも「そこにいる・・・」。

実はこれは「凄いこと」だと思います・・・。


05-10-07 09:58